カメラで撮影した時に写真がぶれてしまっていた経験みなさんあるのではないでしょうか?
綺麗な景色や、思い出に残したい瞬間を撮影し、家に帰って確認したときに写真がぶれてしまっているとショックですよね。
そこで今回は写真がぶれてしまう原因を解説し、ぶれないように撮るテクニックを紹介していきます。
私が実際に体験して感じたことなどを書いていますので是非参考にしてみてください。
ページ内目次
写真がぶれてしまう主な原因とは?
まずは、写真がどうしてぶれてしまっているのかを解説します。
4つのポイントにまとめました。
- シャッタスピードによるぶれ
- シャッターボタンを押す際のぶれ
- カメラの構え方によるぶれ
- 三脚撮影時の不安定によるぶれ
それでは順を追って説明していきます。
❶シャッタースピードによるぶれ
シャッタースピードによるぶれに関してですが、(以降シャッタースピードはSSと略)
手持ち撮影の際にブレないSSの目安として「1/焦点距離」とよく言われています。
焦点距離はレンズに書いてある、 24mmや50mmといった数値のことです。
例えば24mmで撮影する場合は、1/24秒より早いSSで撮ることが目安になります。
200mmで撮影する場合は、1/200秒より早いSSで撮ることが目安になります。
このことから見えてくるのは広角側にいくほどSSを遅めにでき、望遠側にいくほどSSを速くしないといけないということです。
「200mmの望遠で写真を撮ろうとする時にSSを1/50秒などにしてしまえばほぼ確実にぶれてしまいますね。
❷シャッターボタンを押す際のぶれ
シャッターボタンを押す際に発生するぶれに関してですが、
一眼レフやコンデジ等ピントを合わせた後にシャッターボタンを押しますが、実はそのシャッターボタンを押す時にブレが発生しやすくなってしまいます。
シャッタボタンを押す時にはわずかな衝撃が発生します。
少しでもカメラが動いてしまうとぶれにつながってしまうので、そのわずかな衝撃さえも影響してくるのです。
実はスマホなどで写真がぶれる原因のひとつにもこれがあります。
スマホでもシャッターボタンをタッチするときにも少し動いてしまっています。
❸カメラの構え方によるぶれ
カメラの構え方によるぶれへの影響ですが、
カメラの構え方によって安定感が変わってきます。
カメラを構える時に、ボディーだけを持ちレンズを支えなかったり、脇を開いてしまっていると安定感がなくなりぶれやすくなってしまいます。
構え方は安定感に大きな影響を与えています。
❹三脚撮影時の不安定によるぶれ
三脚撮影時の不安定さによるぶれへの影響ですが、
三脚で撮影する時はぶれが発生しないと思いがちですが、実はちょっとしたことでぶれてしまいます。
風によるぶれ、三脚周りの歩いている振動によるぶれ、三脚が水平を維持出来ていない為バランスの偏りによるぶれなどがあります。
カメラが大丈夫でも三脚自体に振動等が影響してしまうと写真ぶれの原因になってしまいます。
各問題点に対応したぶれない写真の撮影方法を解説
上記で写真がぶれる原因を書き出しました。
ぶれに関しては原因にあった対応をするだけでぶれない写真を撮ることができます。
各ポイントに対しての対策と有効な撮影テクニックを解説していきます。
❶シャッタースピードによるぶれへの対策と有効な撮影テクニック
シャッタースピードによるぶれへの対策としては、
・適切なシャッタースピードでの撮影
・連写での撮影
・レリーズやタイマーを使用した撮影
・三脚をしようした撮影
を活用するとぶれを低減させることができます。
適切なシャッタースピードは「1/焦点距離」のスピードを目安にしてください。
24mmでの撮影の時は「1/24秒」より速いSSでの撮影を目安に。
200mmでの撮影の時は「1/200秒」より速いSSでの撮影を目安にしましょう。
経験を積めば目安よりも遅いSSで撮影できるようになると思うのでその時は自分の腕を信じて遅くするのも良いと思います。
また、1枚撮影よりも連写での撮影にすることでぶれていない写真が撮れる確率が上がります。
ただ、連写ばかりしてしまうとすぐにメモリがなくなってしまうので連写のシーンを選ぶか、必要のない写真は撮影後に削除するなど対応しましょう。
レリーズやタイマーを使用した撮影でもぶれを抑えることが可能です。
どちらも直接シャッターボタンを押さないので振動が発生しません。
レリーズを使用する際は三脚等での撮影が必要になります。
タイマーは2秒後などにシャッターを切るようにすれば自動で撮影してくれますが、その瞬間を撮りたい時にはすぐにシャッターを切れないのがデメリットです。
上記の点からまとめると、
動く被写体の撮影時は、「適切なSSに設定」「連写で撮影」が有効的で。
止まっている風景や景色の撮影時は、「適切なSSに設定」「レリーズorタイマーの使用」「三脚の使用」が有効的になります。
❷シャッターボタンを押す際のぶれへの対策と有効な撮影テクニック
シャッターボタンを押す時のぶれへの対策として、
・シャッタースピードを速くする
・レリーズやタイマーを使用した撮影
・安定した体勢での撮影
を活用するとぶれを低減させることができます。
SSを速くすることでシャッターボタンを押す際の振動がでてもぶれのない写真を撮ることが可能です。
SSを速くすることのデメリットとしては、1段速くするたびに明るさが失われてしまいます。それをカバーする為にISO感度をあげたりF値を下げないといけないことになってしまいます。
また、上記でも説明しましたが、シャッターボタンを押す時に僅かに振動が発生しぶれにつながっています。
なのでレリーズやタイマーを使い振動を発生させないことが有効です。
レリーズとは以下のようなもので、
カメラにリモコンを接続し間接的にシャッターを押すことができます。
それぞれの機種に適応したレリーズがあるので適切なものをご使用ください。
レリーズには有線型と無線型があります。
基本的には有線型で問題はありません。
また、最近はスマートフォンのアプリを使った撮影も可能で、wi-fiやブルートゥースで接続しスマホの画面でシャッターを押すことも可能となっています。
タイマーでの撮影は各機種によって異なりますが、どのカメラにもタイマー機能が備わっています。
最短で2秒後が多いとおもいますが、タイマーでの撮影の場合は最短の秒数で行いましょう。
時間をかけすぎると被写体が動いたり、余計なものが入ってしまうことがあります。
タイマーでの撮影はスマホやコンデジでの撮影でも有効です。
シャッターボタンを直接おさないだけでもぶれが減少するのでご活用ください。
また、タイマーでの撮影の際も実際に数秒後にシャッターがきれる瞬間は、安定した体勢を維持するようにしましょう。
カメラを構える時は脇を締める、ボディーだけではなくとレンズも手で支える、片手での撮影はしないといった点を気をつけましょう。
上記の点からまとめると、
シャッターボタンを押す際にぶれを出さない為には、SSスピードを速くする。
ISO感度を上げたりF値を下げたくない時は、タイマーやレリーズを使用して振動を発生させずに撮る。
シャッターがきれる瞬間は姿勢を安定させる。
が有効的です。
❸カメラの構え方によるぶれへの対策と有効なテクニック
カメラの構え方によるぶれへの対策として
・安定した姿勢での撮影
・三脚を使用して撮影
を活用するとぶれを低減させることができます。
安定した姿勢での撮影は、上記の❷で説明した通りです。
ITmedia News様のサイトに画像付きで分かりやすく説明されていますので是非参考にしてみてください。
一番安定感があるのは三脚での撮影です。
三脚に構えるだけで手持ちでの撮影より安定して撮影ができます。
デメリットとしては、運搬が大変なとこ、準備が手間なとこ、荷物が増え重くなるところです。
詳しくは❹で解説します。
❹三脚撮影時の不安定さによるぶれへの対策
三脚撮影時の不安定さへの対策として、
・適切な三脚を使用する
・三脚を水平に立てる
・撮影時は三脚周りで振動を起こさない
・太いポールを優先的に使用しエレベーターはなるべく使用しない
を活用するとぶれを低減させることができます。
適切な三脚を使用する点では、フルサイズ機、APS-C、コンデジ、とそれぞれにあった三脚を選定してください。
三脚は良いものほど価格が上がってしまいます。
逆に言えば、価格があがれば安定感は確証できますが、APS-Cやコンデジに5万円~10万円もする三脚は必要がないのです。
それぞれに見合った三脚をうまく選ぶのが一番良いです。
フルサイズ機は画素数があがり、微小なブレでも写真にはっきりと現れてしまいます。
そこで安定した撮影をするためにはより安定した三脚が必要となります。
有名なメーカーで言えば「GITZO」や「SLIK」「Manfrotto」「Velbon」などがあがりますね。
風景撮影のシーンでは特に三脚を活用する場面が増えてきます。
三脚を選ぶ条件では、「安定感」「重さ」「携帯性」等ありますが
自分の撮影スタイルに見合った三脚を見つけるのが一番良いです。
山登りなどのシーンではコンパクト性も重視されますが、
折り畳みが可能なトラベル三脚なども沢山あるので選択肢の一つに良いと思います。
コンデジなどの三脚では小型で携帯性の良い三脚が最近は増えています。
旅行や観光でも荷物にならないのでお手軽に三脚の持ち運びが可能です。
さらに小型の三脚もあり、日常的にカバンに入れ持ち運びができます。
夜景などを撮る際は三脚が必須になるのでこのサイズの三脚でもあれば
手軽に撮影が可能です。
三脚を使用する際に気をつけるのは、カメラが水平になるように三脚を立てることです。
傾いた状態だと安定した写真が取れないことがあります。
山や森などを平坦な場所が少ないので、三脚を立てる時には注意が必要です。
水平器が付いている三脚だと水平に立てやすくなります。
また、三脚で撮影する時は三脚周りで歩いたり、振動を起こすことは控えましょう。
少しでもぶれへのリスクを減少させることを意識することが大切です。
観光地などでは多くの観光客が三脚周辺を歩いていますので、人がいなくなった瞬間などでシャッターを切るなどの工夫が必要です。
三脚の足を延ばして使う時は太いポールから優先的に使用しましょう。
ポールは細くなるにつれ安定感が減少していきます。
なので太いポールで撮影するほうがより安定してぶれない写真を撮ることができます。
また、エレベーターも安定感が減少します。
使う優先度として、
・太いポールから順に使用し、エレベーターは足を伸ばしただけでは高さが足りない時に使用する。
を意識しましょう。
上記の点からまとめると、
・三脚はカメラに合った三脚を使用する。
・三脚を立てる時は水平を保つ。
・足を伸ばす時は太いポールから使用し、エレベーターは最後に高さが足りない時のみ使う。
が有効的です。
ぶれない写真を撮るまとめ
写真がぶれる原因と、対策をざっくりとまとめましたがいかかでしたでしょうか。
撮影シーンによって有効な撮影テクニックは変わってきます。
しかし、写真がぶれる原因さえ理解できていればどの場面でも有効な対策を撮ることが可能となります。
ぶれない写真が撮ることができれば、家に帰って見返した時に写真がぶれていて落胆することがなくなります。
旅行や思い出の写真がピシッとぶれてない写真だとそれだけで嬉しいものです。
この記事が少しでもみなさんのお役に立ち、撮影テクニックの向上につながれば嬉しい限りです。
是非頭の隅にでも残して活用してください!
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